自己啓発

街の本屋さんに行ったとき
ビジネス書のコーナーを覗くと数々のサクセスストーリーが並んでいます。

ナショナル(現在のパナソニック)、Sony、
Nissan、外食産業、IT企業などなど
沢山の成功した人のサクセスストーリーが、所狭しと置かれています。

あなたもひょっとすると1
冊くらいは手に取ったことがあるかもしれません。

そして、感銘を受け
「自分もやるぞ」といきこんだことがあるかもしれません。
結果はさておき、、、

 

 

この
「成功する人、うまくいかない人の違い」は何なのか?

これは、心理学者をはじめとする
多くの研究者、作家、コンサルタントなどが
夢中になって取り組んでいる命題でもあります。

でも、なかなかこれという解答は見つかっていないようです。

「環境」と説明されることもありましたが
どんな環境の中からでも成功者は出ていて
時代の変遷の中で、繰り返し成功者が出ていることを考えると
その環境を大きな要因とするには無理がありそうです。

 

職場では
「上司が○○」、「同僚が○○」、「部下が○○」
と成功できないのを
周りのせいにして言い訳をしている人も多くいるようです。

これでは、問題解決のヒントも掴めないし
「成功する人、うまくいかない人の違いは何なのか?」
という疑問の答えを発見し、成功していくことは
難しいであろうことは判ります。

 

ナポレオン・ヒルというアメリカの著作家の名前を
知っていらっしゃるかもしれません。

彼の著書「思考は現実化する」は自己啓発本として
現在も書店で並んでいますね。

この本は、ナポレオン・ヒルが
当時の人並みはずれた成功者の共通点や共通する原則を
500名以上の成功者などへのインタビューと分析から
まとめたものです。

そして、更にこれを元とした成功哲学プログラムを
開発しています。

思考を現実化する」を読んでみたい人はどうぞ。

状況によって本のタイプを選ぶと良いですね。

 

この本の内容はというと次のようなもので
現在出版されている殆どの自己啓発本の元ネタと言えるかも知れません。
○みつけた願望を現実化させるために信念のつくり方
○自信のもち方
○無意識の自分を動かす方法
○計画を持つことの重要性
○想像力の使い方
○目標をともに達成するためのマスターマインドの重要性
○モチベーションを生み出す方法
○欲望をエネルギーに変える方法
○インスピレーションのしくみ
○悲しみや不安ののりこえ方

自己啓発とはどういうことかを理解するうえでは
非常に有用な本だと思います。

ただ、
これだけ沢山の読者
自己啓発プログラムの受講者がいるにもかかわらず
なぜ成功する人が少ないのかという疑問が残ります。

その理由は、ナポレオン・ヒルの成功法則は
成功者の共通点の調査であり、
成功の過程を分析しているわけではない
という点ではないかと考えます。

例えば成功のための行動としてよく言われる「トイレ掃除」。

これは「成功者の家や家庭のトイレは非常にきれいである。」という
共通点から、導き出されたことです。

実際は「トイレをキレイにしている人が全て成功者ではない。」
ですよね。

もちろん、キレイであるに越したことはないですが
毎日トイレ掃除をしている人がすべて
成功するわけではありませんね。

 

「思考は具現化する」という本には
思考の大切さは伝えられていますが
具現化するための方法が述べられていないように思われます。

実際に、成功していくには、具体的な行動が不可欠です。
ただ、考えただけで、待っていても何もおきませんから。

こうした思考をするという自己啓発は
ステップアップしながら継続していくことは必要とは思いますが、
まずはあなたが携わっていこうとしている職業に関する
「専門的知識、技術なしでは、成功はない」
ということを肝に銘じましょう。

さもなければ、こうした自己啓発は
知識だけで何も役にたたないものとなってしまいます。

状況によっては、今のあなたの最優先順位は
その専門知識、技術の修得かもしれません。
しっかりと自己把握をしてください。

その上で自己啓発もしていくことをオススメします。

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